「日本の出版社37社がアメリカ向けに漫画ポータルサイトを設立」に対する海外の反応

アニメアニメ!国内の有力出版社37社が共同して、北米のマンガファンに向けた総合ポータルサイトを設立する。「Jマンガポータルサイト」と仮称されたサイトを設け、ここから各社が権利を保有するマンガ作品をデジタル配信する。北米のマンガファンがそこに訪れれば、ほとんどの日本のマンガが分かることを目指す。
サイトの構想は11月12日に東京・秋葉原UDXにて開催されている電子書籍・コミックサミット in 秋葉原で行なわれた講演会で集英社の鳥嶋和彦専務取締役が明らかにした。鳥嶋氏の講演は集英社のデジタルコンテンツ戦略を語るもので、この構想は海外向けのネット戦略のひとつとされた。
鳥嶋氏と集英社の担当者によれば、このマンガポータルサイトは国内の大手出版社のほとんどが参加するデジタルコミック協議会をベースに進められる。既に制作準備、各社のヒヤリングに入っており、年内にはβ版のオープンを目指す。来年3月に本格的な配信をスタートする。
配信作品は各出版社の意図に基ずくとしており、現段階で、作品タイトル、作品数は発表出来ないとした。デジタルコミック協議会には、秋田書店、角川書店、講談社、集英社、小学館など、国内のマンガ出版大手が参加する。2011年に向けて、日本のマンガ業界の北米直接進出が一気に進むことになる。
デジタルコミック協議会
[参加出版社]
茜新社、秋田書店、アスキー・メディアワークス、イーストプレス、一迅社、エンターブレイン、オークラ出版、宙出版、学習研究社、笠倉出版社、角川書店、幻冬舎コミックス、講談社、実業之日本社、集英社、ジュネット、小学館、小学館集英社プロダクション、祥伝社、少年画報社、新書館、新潮社、竹書房、辰巳出版、徳間書店、日本文芸社、白泉社、富士見書房、扶桑社、双葉社、フランス書院、ぶんか社、芳文社、マガジンハウス、メディアファクトリー、リイド社、リブレ出版
以前、日米の漫画出版社がスキャンレーションへの法的措置を行うという記事を紹介しましたが、その続報は日本の出版社が共同で海外向けに配信用ポータルサイトを立ち上げるというものでした。
おそらくスキャンレーションへの警告はこのための布石だったのでしょう。
今のところ北米向けのみのようですがいずれは全世界へと配信するのでしょうか?
このニュースは海外でも驚きと興奮を持って受け止められています。
引用元:animenewsnetwork.com
●バスタ・ブレーダー126:オンタリオ州、カナダ
さて、みんなはどう思う?
自分は詳細が出てくるのが待ちきれないよ。
●コスプレバニー
イエス!これはエキサイティングだ。
より詳しいアナウンスが出てくるのが待ちきれないよ。
●ジェイミー
これでスキャンレーター達は自分たちを正当化するものを全て失ったわけね。
それでも彼らは「スキャンレーターの方が速い!」と主張するでしょうけど、これは近い将来ライセンスされていない日本の漫画も読めるようになるようにも聞こえるわ。
後はこれが英語なのかどうかね。そうじゃないのなら…うーん。
●CMB:ペンシルバニア州、アメリカ
これは面白い事になりそうだぞ。
●コヒー
ワオ、すごく興味深いな。英語圏の出版社への影響はどうなるんだろう?
おそらく彼らはライセンスを失ってしまうのかな?
このサイトがオープンするのは凄く嬉しいよ。
●ジラン
彼らは英語版をリリースするんだよね?
これは最高だ。出来れば携帯でも読めるようにして欲しいな。
●コヒー
↑もちろん、英語版さ!
>北米のマンガファンに向けた総合ポータルサイトを設立する
多くの人々が「北米向けの漫画ポータルなんか始めないでくれ」っていうだろうな…フランス語でね!
もう一度言うけど、これはとても素晴らしいニュースであり、スキャンレーショングループや、それを支持するサイト、出版社に対しての素晴らしい効果を持つだろうね。
彼らの全てに効果があるわけではないだろうけど。
●コンフィグスペース
アメリカ向けにオンラインリリースをするのを日本と同じくらいの速度で、せめて1~2ヶ月以内にしてほしいな。数年単位じゃなくてさ。
(なんでいつもアニメが漫画よりも速くリリースされているのか分からないよ)
●ゼロデミオ
YES! YES! YES! YES! YES! YES! YES! YES! YES! YES!
ハッピーだよ。
●セイラーS
これはデジタルコンテンツが好きな人にとってはいいニュースだけど、紙に印刷されたものに対して悪影響を及ぼさないことを願うわ。
将来は漫画をコンピューター上で読むことになるとしても、今はそうしたくないのよ。
●グリード1914
興味深い。少なくともこれは正当な代替手段を用意しようとしていると示してくれているわけだ。
俺が読んでいる漫画は唯一ベルセルクだけだからこれは俺にとってあまり重要ではないけれど、この考え自体は気に入ったよ。
●ゼロデミオ
>紙に印刷されたものに対して悪影響を及ぼさないことを願うわ。
くそ、それを忘れてた!
No! No! No! No!
●ジュア:クロアチア
う~…私はデジタル漫画のファンじゃないけど、これが北米以外にたいしても運営されるのか知りたいわ。
●テネブラスムク79
↑それはかなりあり得ないだろうな。
北米向けマンガポータル、と言っているし。
もし君が読みたいと思うなら出版社は国際的なポータルサイトを用意しないといけないだろうな。
●アイキルチキン:バンクーバー、カナダ
>>北米のマンガファンに向けた総合ポータルサイトを設立する
>多くの人々が「北米向けの漫画ポータルなんか始めないでくれ」っていうだろうな…フランス語でね!
北米≠アメリカ。カナダはフランス語も使うし、メキシコの公用語はスペイン語なんだけど。
英語が北米で一番使われているのは分かってるし、このサイトが英語版を配信するだろうことも同意するけど、他の言語の可能性を軽視するのはあまりにも無知なんじゃないか?
●デーモンスポーン0809
>これでスキャンレーター達は自分たちを正当化するものを全て失ったわけね。
>それでも彼らは「スキャンレーターの方が速い!」と主張するでしょうけど、これは近い将来ライセンスされていない日本の漫画も読めるようになるようにも聞こえるわ。
いや、ライセンスされていないマンガはいつだって向こう(日本)にあるだろうね。
スキャンレーターの口実は、”需要があるのにライセンスされていない”なんだ。
盗まれることがなくなるのは、それが存在しなくなるときだけさ。
でも、これが単に人気作だけを選ぶんじゃなく、人気はないけど凄くいい作品やいいキャラクターの出るマンガを載せてくれることを期待してるよ。
●レディ・マルチ
ん?これはちょっと気になるわね。これが出来たとしても、私はまだ紙に印刷されたものを読みたいのよね。
本を読むのが好きだし、ディスプレイを長く見ていると目が疲れてくるのよね
●エメルジー:メイン州、フランス
これには本当に興奮したよ。これは確実に支払う価値のあるサービスだよ。
出来れば章単位、一話単位じゃなく定額制にして欲しいな。
もっと詳しい情報を知りたいよ!
>これでスキャンレーター達は自分たちを正当化するものを全て失ったわけね。
>それでも彼らは「スキャンレーターの方が速い!」と主張するでしょうけど、これは近い将来ライセンスされていない日本の漫画も読めるようになるようにも聞こえるわ。
ま、彼らは「このサイトは北米向けだから、我々は北米以外の人たちのために発信している。我々は出版社の妨げになっているつもりは無い」とか言うんだろうな。
この口実がクランチロールに対して行われているのを既に見てきたわけだし。
それから「クランチロールがライセンスしていないタイトルならファンサブもOKなはずだ」というような主張を見るのも確実だろうな。それがどんなに弱い主張だとしても。
>ワオ、すごく興味深いな。英語圏の出版社への影響はどうなるんだろう?
英語圏の出版社が発行していないのなら影響は無いんじゃないかな。
どちらかといえば出版社が次に出版するタイトルを選ぶいい基準になるかもね。
クランチロールのタイトルがFUNimationやSentaiからはリリースされない、というようにはならないはずさ。
言うまでも無く、全ての人たちがコンピューター上でマンガを読むのが好きという訳じゃないんだし。
>う~…私はデジタル漫画のファンじゃないけど、これが北米以外にたいしても運営されるのか知りたいわ。
これは北米向けサイトになるだろうけど、望みは捨てないで欲しい。
クランチロール(これは全くいい例になるよ)は北米向けサイトだけど、彼らのビデオは世界のあらゆる地域で視聴可能なんだ。
●テンチ:オンタリオ州、カナダ
マンガは紙媒体で読む派として、このサービスを使う気はないんだけど、これが英語版の出版に影響しない限りこのポータルには賛成だ。
●ロカ:ピッツバーグ、ペンシルバニア州、アメリカ
>でも、これが単に人気作だけを選ぶんじゃなく、人気はないけど凄くいい作品やいいキャラクターの出るマンガを載せてくれることを期待してるよ。
私が恐れているのはそこなのよね。過去のものを翻訳しようとするなら、これはありえないくらいの作業量になるわね。
もし美味しいところだけつまんでいくようなことをしたら、スキャンレーションを読んでいる人たちだって唖然としちゃうだろうし。
今連載中のものを翻訳するだけなら大丈夫だと思うけど。
でもみんなはシリーズの最初の方だって見たいだろうし、スキャンレーターが興味を持つようなものだって翻訳しなきゃ駄目だと思う。
●メランクトン:コロラド州、アメリカ
これは今日一日で一番いいニュースよ。まだ午前3時だけどね。
私は本当に、本当にこうなることを願ってたし、もしこれが実行されたら、もう自分で翻訳するしかないかな、と無謀にも思っていたマイナーなマンガもゲットできるかもしれない。
(スキャンレーター達が、ペーパーバッグに描かれた漫画まで翻訳するなんて信じてないし)
●ノーマルマー
このニュースにはエキサイトしたよ。詳しい情報が待ちきれないな。
●デバインキング
う~ん…?
これは最高だ!!!
今日から3月までカウントダウンするよ。これにいくらかお金はかかるだろうけど(おそらく料金が発生するはずだ)喜んで払うよ。
集英社はこれに北米でリリースされていない『めだかボックス』や『エニグマ』を入れてくれないかな。
これはクールだし、(英語版を)出版するための基準にもなるだろうね。
それに北米以外の地域だって心配ははいらないと思う。時間が経って充分な結果が得られたら、彼らは実行してくれるだろうからね。
●リジ
Vizのフリーオンラインサイトはグローバルに展開してる、amazonのキンドルによるe-Booksはグローバルとローカルの両方に対応している、どの位の割り合いかは分からないけど。
FUNimationはリージョンロックをしている。クランチロールはリージョンロックと広範囲の地域へのライセンスの両方ある。YENpressマガジンはグローバルに展開してる。
自分の知る限りeマンガはグローバルに展開可能だ。
基本的にこういうポータルは全世界で利用可能か、少なくとも先進国は利用可能という傾向がある。
彼らは自分達の顧客を不必要に制限することなんてないのに。
フランスには巨大なマンガ市場があるし、ドイツだってたいしたもんだ。
イギリスに関してはアメリカのマンガ市場の一部みたいなもんだ。
イギリスの出版社でマンガを出版してるところはないし。
でも、今のところ希望的観測に満足しているよ。
俺はフィンランドに住んでるから、これが厳密に北米限定だったら運が無かったことになるけどね。
●アシンプソン2006:メカニクスバーグ、ペンシルバニア州、アメリカ
これは大いに興味を持ったよ。
たくさんのマンガをオンラインリリースしてもらいたいし、このサイトを使用するのにいくらくらい払うのか心配でもある。
出来れば月額定額制にしてほしいけど、充分満足できるものになると思う。
これは今日二番目にいいニュースだ。一番目は今日が五ヶ月ぶりに給与小切手を受け取る初めての日だってことさ。
●キューティバニー
スキャンレーションサイトは行き場を失ったわね。
このサイトはマンガを読むための充電ポイントになると思う。例え使用料が年間1ドルだったとしても人々は支払わないだろうけど。
現代はなんであろうと無料で得るのが一般的な概念になっていて、商品やサービスでお金を得るようにはなっていないのよね。
(あるいはiTunesのように、日本に住んでいない人には買うことが出来ないか…ごめん、これは個人的な不満だったわ。自分はお金を払いたいのに、彼らはそれが欲しくないらしいのよね)
クランチロールだって充分な効果を上げてるとはいえないと思う。もし本当に重大な利益をあげているのなら、クランチロールが発表しているはずだし。
でも、このサイトが(スキャンレーションサイトにあるような人気タイトルを)日本でのリリースから24~48時間以内にリリースできないなら、依然としてスキャンレーションサイトの必要性は存在するでしょうね。
●Mr.シックビジョンズ
この時が来たか。
やっと日本の会社が北米の市場に深く関わりだしてきたのが嬉しいよ。
しばらく前から北米のアニメ・マンガ市場はライセンスを提供する以上に関わることが出来るくらいに成熟したと思っていたんだ。
それはもう、北米の会社だけがナビゲート出きるようなミステリアスなものじゃなくなったのさ。
日本と北米、どちらにも英語での翻訳サイトを構築できる人材がいるのは分かっているし。
他国にライセンスを提供する代わりの手段を得ることと、商品のコントロールを失い、自分たちに手におえないことは出来なかった小出版社も利益を得ることができるようになるのは嬉しいね。
>秋田書店、日本文芸社
『嫁姑の拳』や『任侠沈没』が海外に飛び立つのか、胸が熱くなるな…
驚き、興奮、懐疑と様々な思いが渦舞いているものの、この展開を待っていた!という感想が多いようです。
アニメの海外配信大手クランチロールと比較している人も結構いました。
アニメに出来てマンガに出来ないわけが無い、と思っていたのかもしれません。
もっともこちらの記事を読む限りだと、OnemangaやMangafoxのように単純にマンガを配信するというサイトではないようです。
それでも、これでスキャンレーションサイトに対する措置へのひとまずの答えを出した形になるのではないでしょうか。
こちらのサイトの構想以外にも、例えば集英社は海外でiPad、iPhoneでも視聴可能なダウンロード形式での販売を始めましたし、スクウェアエニックスも独自にオンラインサイトを立ち上げ、リブレ出版はキンドルでの販売を開始しています。
マンガポータルサイトという形式にしたのはこういった各社の思惑を汲み上げた結果なのかもしれません。
これで今まで読むことの出来なかったマイナーなマンガが読めるようになるかも?という声もあるように、海外への展開が敵わなかった規模の小さな出版社にとっての玄関口にもなりそうです。
月刊誌などでやっている、発行部数は少ないものの内容は面白い作品などはこういう形式にしたほうが注目されるかもしれません。
紙媒体での出版物の影響を心配している声もありますが、日本では人気のあるオンライン漫画がコミックス化されるように、このサイトもアメリカで出版する際の指針としても利用できるかもしれません。
そういう意味では、あらゆる出版社が同じスタートラインに立つこのサイト構想は、日本の出版社にとって相当にチャレンジャブルな物になりそうです。
日本の出版社による海外へのオンライン展開は芽吹いたばかりです。
これはどのような木へと育ち、どんな花実をつけるのでしょうか?
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