「花嫁は20歳、花婿は12歳!」森薫『乙嫁語り』1巻、海外のレビュー

乙嫁語り1

19世紀初頭、中央アジアの一地方、20歳のアミルが結婚した相手は12歳の少年カルルクだった―――

『シャーリー』、『エマ』で人気を博した森薫によるアジアを舞台としたとある一部族の営みを描いた人気作『乙嫁語り』が『A Bride's Story』というタイトルで海外でも出版されました。

早速いくつかのレビューがついていたので紹介します。


引用元:10105459-a-bride-s-story-vol-1


乙嫁語り1の1

●アン
作画でもう4つ星よ。
全ての森薫作品と同じようにイラストは驚異的だし、歴史的なディテールも凄くリサーチされてるわ。
全ページ、見る喜びに溢れてるの。
それに日々の生活の描写全てが興味深いわ。
物語自体は凄いという程じゃなかった。
思うに、作者は色んなものを洗って綺麗にした”いい話”を描きたかったのかも。
作者が20歳のアミルと彼の12歳の夫のロマンスを中心に据えているのは明らかね。

過去の物語に入り込むのは苦労したわ。
でも、その苦労を通り抜けたら…アミルの内面に入り込むことが出来たら物語はぐっと良くなると思う。
彼女は別の部族にただ一人嫁いできたけど、それによって苦労しているようには見えないわ。
まだ子供の夫に困ってもいない。
彼女は新しい家族に合わせる心配はしてないのね。
もうちょっと外部からの摩擦か、内部闘争があればこの話はもう少し盛り上がると思うんだけど。

●ダニエレ
このシリーズは同じ作者による前作『エマ』と同じように、綿密なディテールとリサーチがなされているわ。
作画は傑出している。
私は森先生が作品に注ぎ込んでいる大量のディテールにいつも感激しているの。
舞台は19世紀のシルクロード、中央アジアはカスピ海付近のの新婦についての物語よ。
彼女の夫は興味深い事に彼の一族では一番若い、スイートな12歳の少年なの。
彼女自身は20歳で、彼女の一族では結婚するには老いすぎていると思われていたの。
物語は彼女が新しい家族との生活に適応していく様子と、その時代の人々の暮らしを紹介しているわ。

●ジョイ
19世紀の中央アジア、20歳のアミルは山を越えた先に住んでいる12歳のカルルクと結婚する事になったの。
アミルは彼女の新しい家族に上手く折り合っているけど、アミルの家族が自分たちにより有利な組み合わせにするためにアミルを呼び寄せようと決めるなど、快適な生活は脅かされそうだわ。

物語と作画両方にリッチな歴史的ディテールが盛り込まれてて(特に作画!森薫はリサーチする事が好きなのね)、特に素晴らしいのが魅力的な女性達と悠久の暮らしのバイブ。
森薫が日々の暮らしと作画に注力している所が好きよ。
物語のスタイルはちょっとスローすぎるかもしれないけど、森薫の前作(エマ、シャーリー)のファンだったらきっと楽しめると思うわ

●メリー
『エマ』の作者の作品よ。
20歳の花嫁は12歳の花婿に嫁いだの。
彼女達はは中央アジア草原地帯の半遊牧民族よ。
(彼女の一族は唯一の半遊牧民族で、彼(花婿)の方は数世代前にそれを止めているの)
彼女の家族が彼女を連れ戻そうとする所でプロットがやって来たように見えるけど、『エマ』と同じように、この作品の魅力はプロットよりも複雑で愛情溢れたディテールによって描かれた家庭の描写とゆっくりと進む(2人の)関係の進展ね。
アミルの新しい家族は祖父母を長として子供たち(1巻の終わりでその内の数人を見る事が出来るわ)と彼らを研究している人類学者。
一族は彼の事を怒りつつも許容しているわ。

日々の作業には兎や狐を狩り、羊の群れを番して家の材料を作る事も含まれているわ。
森薫は狩りが上手い事は家事が上手い事と同じくらいの評価になるという事を描いてた。
それと彼女はエキゾチックな服に対して、英国ビクトリア朝の服と同じくらい惚れ込んでいるわね。
私はアミルが普段着ている服はむしろ彼女の新しい家族とのお見合いや結婚式の時に着る服なんじゃないかと思ったくらい。
宝石とか、狩りの邪魔になるんじゃないかしら。

20歳のアミルは新婦になるには年をとりすぎていると思われているんだけど、カルルク(責任感があって親切で、末子相続の決まりがある部族だから家督を相続する事になっているの)はそんな事全く気にしていないの。
彼女は世話焼きで如際無く指示を出すから花嫁と言うよりは姉という感じだし、彼女の若い夫が彼女に擦り寄ろうとした所なんかは母羊の下に潜り込んできた子羊みたいだったわ。
これは『エマ』ほど私の心を奪ったわけじゃないけど、これが盛り上がる時間を待とうと思う。
年齢差カップルのせいでちょっと低い評価になるけど、それの扱われ方に関してはオーケィよ。
カップルは本当にお互いを好きに見えるし、お互い親切だから。
アミルはカルルクを口説こうとして失敗したけど、それは彼女の欲望からというよりも、新しい家族に加わりたいという気持ちから出ていたみたいだったわ。
それに…カモーン、彼はまだ12歳なんだから!

それが歴史的に正しいのは分かってるんだけど、現代の作品でのハッピーなロマンスとして扱われている事にまだ対処しきれてないのよね。
森薫が本当にロマンスを描きたいと思っているなら、タイムスキップする事を願うわ。
ハードカバーなのがナイスだし、値段もオンライン価格としては普通な所もいいわね。
これは好きだけど、1冊に17ドル出そうとは思わないから。

それと、最後に盛り上げるために意地悪なワルな祖母を出したのはちょっと難色を示したいわね。

●ザ・ゴールデン・ウィッチ
2008年に日本で連載が始まってからずっとこれを待ち続けてきたのよ。
この作者を説明すると、前作はアニメにもなったビクトリア時代の英国を舞台にした『エマ』よ。
この新作は歴史的な日常系作品で、舞台は数世紀前の中央アジアでモンゴルの近く。
作者は産業が発展する前の時代の物語を描く才能があるわ。
YenPressは全て完璧なままで(素晴らしいパッケージは言うまでも無く)私達の元に持ってきてくれた。

私が森薫のスタイルで何が好きかと言うと、作品の流れがゆっくりとしてる所だと思う。
それは次の章を読みたいときにはフラストレーションが溜まるし(日本では毎月連載してる)、単行本が出るのは1年に1回か2回なのよね。
中断が無ければ。
とにかく、彼女の作品でデジタル化と常時接続で日々から分刻みにまで進化た現在と比べて、昔はどれだけゆっくりと物事が行われていたかを感じる事ができるわ。
(それは別に悪い事じゃないけど、私の言いたい事は分かってくれるわよね)
この作品では登場人物によって作られた料理を実際味わう事が出来るわ。
服は女性達によって織られ、男たちはパイプを燻らすの。
早い展開の方が良いと考えられ(出版社がそうしてきて)、原作者と作画のコンビが多い今の漫画マーケットではなかなか見られない物よ。

YenPressは森薫の第1巻をラブリーで艶やかなハードカバーで出版してきた。
真剣な話、今までも彼らが好きだったけど今では彼らのしてくれた事を愛してるくらいよ。
凄くハイクオリティなインクと紙を使っていて、森薫の作品を安っぽくさせていない。
正直言うと、このクオリティを『エマ』に使ってくれたら、その時こそYenPressがこの巻を出した甲斐があった事になるわね。
これは日本のオリジナル単行本をくだらない物に見せる位よ。

アミルの物語は別の部族から若い男の下に嫁いできた彼女の伝統的な服について語っているわ。
お見合い結婚は(日本でも)人気がある訳じゃないけど、作者はこれを大きな年の差があるカップルが出会い、お互いを好きになっていく方法として使ったの。
花婿の側には昔ながらの疑り深い親族がいるんだけど、アミルの正直さと快活さ(彼女の年長者への敬意も)は直ぐに彼らを魅了していくの。
彼女の父親と兄弟が彼女の元にやってきた時、彼女の新しい家族が彼女をまるでそこで生まれ育ったかのように護っている事に凄く満足していたわ。

森薫がこの物語を作るためにその地域と時代をリサーチしたのは明らか、ペンの軌跡、インクの乗り、キャラクターの表情なんかでそれを知る事が出来るわ。
風景に関しては言うまでも無し、まるで昔のモノクロパノラマ写真のフィルム見てるよう。
彼女の作品は美しく、日本の漫画市場がこの10年で失ってきたものをリフレッシュしているわ。
彼女は自分の信念を固く守っていて、亀は兎とのレースに勝つ事、1年に単行本を5冊出すよりも作品のクオリティの方が大事だという事を知っているのよ。
だから私は彼女を賞賛するの。
もしあなたが暖かい歴史の日常系作品、息苦しいロマンス抜きの物を探しているなら『乙嫁語り』を選んでみて。
次巻が北米で出るのは10月か11月であるべきね。
それがハードカバーになるかどうかは分からないけど。
期待する事にしましょう。

乙嫁語り1の2

●スィート・ピー
2人の女性弓手が出てくる作品は嫌いになりにくい。
この本はカスピ海周辺の日々の生活、アミルの習慣と彼女の新しい家族の習慣の違いを描いている。
作画のディテールは驚くほど凄い。
もっとも、時々大人の女性は見分けがつきにくいが。
これは驚くほど興味深く魅力的なポートレートだ。

●スティーブン
しっかり調べられた豊かな時代描写のディテールが物語を広げているね。
『エマ』以降、森薫は19世紀の中東アジアの花嫁と彼女の新しい家族について多くの改良を示したよ。
他の漫画出版と違い、YenPressは森薫の芸術を見せる事に成功するためにより大きいサイズ(普通のペーパーバックサイズ)でこれを発行したんだ。

●エリン
私が漫画を読むようになって一番ゴージャスなイラストの漫画ね。
話を作るうえで森薫は入念なリサーチと感動的でロマンチックなドラマを用意したわ。
YenPressnによる製品はファンタスティック。
これは贅沢なパッケージの中に驚くほど詳細な作画が入っている美しい限定本よ。
どんなに薦めても物足りないくらい!

●ショーン
日本のタイトルについて理解しているわけじゃないけど、英語のタイトルにはそれほどそそられなかった。
でも、タイトルにもかかわらずこれは素晴らしい漫画だったよ。
森薫の作画はゴージャスでコンセプトは魅惑的だ。
そして物語は少女漫画でしか成しえる事の出来ない、ハートウォーミングでキュート且つ真面目な展開だ。

●ジャネット
この作画が大好き!
物語りも楽しんだし、星3つ半を付けるわ。
家族の関係は好きだけど、森薫がアミルと彼女の若い夫との年齢差をどう解決させるのかまだ分からないのよね。
この漫画には可能性があると思うわ。

乙嫁語り1の3



森薫の作画に関しての評価は鉄板状態。
あの緻密さでどうやって毎月描けるんだ…
意外とアミルとカルルクの年齢差を気にしている意見が多いようです。
日本だとあの時代だったらありえるでしょ、むしろ有りでしょ、いやこれじゃなきゃ駄目だろという感じなので(断定)微妙に受け取り方が違うみたいです。
おねショタはまだまだニッチなジャンルか…
物語としては物足りない、という意見もありましたが1巻はまだまだ導入部でラストにようやく動きが見えてきたかな、という所ですから。
2巻のカルルクの漢っぷりと2人のラブラブシーンを見たら意見が変わるに違いない。
管理人としては基本的にアミルとカルルクがキャッキャウフフしてくれてればそれで満足なのです。

北米版は版が大きく(15.7cm×22.3cm)ハードカバーと言う事なので日本の単行本よりも豪華使用のようです。
(値段も17ドルと高価ですが)
森薫の作画ならこのサイズの方が良いかも。

…あ、3巻まだ買ってなかった…

※Amazon情報によると北米版『乙嫁語り』は2011/10/25発売予定、これもハードカバー仕様との事。




乙嫁語り(3) (ビームコミックス)
乙嫁語り(3) (ビームコミックス)
乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)
乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)
乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)
A Bride's Story, Vol. 1
A Bride's Story, Vol. 1

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そういえば、エマ観てないなぁ~

存在自体は知っていたけど、マークはしていなかったな、乙嫁語りは。
なんだか面白そうだから、物の試しに買ってみようかな?

ハードカバーうらやましい!

日本語で大きめのハードカバー豪華版がでないかしら

カルルクの家族を「疑い深い」とか祖母を「意地悪」と言ってるコメントにびっくりした。
向こうの人の受け取り方が違うのか、はたまた翻訳のせい?

毎月っていうか、掲載誌のFellows!は隔月刊だから二ヶ月毎ですね
海外の人達も勘違いしてるけど

>祖母を「意地悪」と言ってるコメントにびっくりした。
これは単に誤訳でした。
原文はBADASSなのでかっこいい、とかワルとかそんなニュアンスでしょう。
修正しておきました。

英題ダサイな...
なんつーか情緒がない。

あぁエマ描いてた人の新作だったのかこれ

年齢差やらロマンスのためにタイムスキップやら言ってる方は
現代の倫理で問題なことが作品内で何の問題でもなくスルーされた場合
あれこれ言いながら思いっきりマイナス評価いれそうだなw

storyよりtaleでいきたいところ

確かに、題名そのままだな。

早く4巻が見たい。

何故か純心さためされたような作品だ。
一般的に気が付かないが一部の愛好家を狙い撃ちするような
よつばとやジブリに通じるいやらしさを感じる。
そんなこと思うのは私が不純だからです。

年齢差そんなに気にする事かねぇ?だってエディプスとかは(略

2巻のキャッキャウフフシーンもいいが、3巻後半の市場で喰らいまくりが個人的には圧巻だと思う。

で、そう言う中でも現代人とのメンタリティの違いをしっかり入れて来るのが凄い

2巻ラストの淡白な別れとか、女は外で買い食いできないらしいとことか、3巻のヒロインと「父親」の関係性とか。

英語の題がもったいない・・・。
前作もそうだけど森さんの作品はストーリーは結構王道でもそこに暮らす人々に魅せられてしまう。自分は呼んでても別に年の差については微笑ましいってくらいで大して気にならなかったけどなあ。
別の文化や時代の空気をたっぷりと味わいながら穏やかな気持ちで読める作品だと思う。

何つうか、翻訳お疲れ様なんだけど、女言葉に無理して訳す必要ないんじゃない?
いちいち、~なの、~よ、で結ぶ口調が内容に踏み込むまでにイライラさせる。
楽しませてもらってる身で、申し訳ないんだけど、素直な感想。

時代物で現代人の言動や思考の方じゃチグハグだけどな
まして異文化なら、違いこそが味わいだし

へぇ、毎月連載だったのか
じゃあ偶数月しか買ってない俺はめちゃくちゃ買いのがしまくってたって事か…orz

一巻の海外での評価がこれでは、三巻はかなり反発や拒否感あるかも・・・(文化風習的に)

登場人物の普通の生活が見える作品はいいね
ハードカバー買い直すってのはないけど
色付きだったら考えてしまうな

やはりお国柄なのか、年齢差とかラブロマンスとかどうも受け取り方が違ってるなぁ
年齢差とか始めから作中では問題になってないし
ってか、現実でも別になぁ……祖父と祖母なんか24歳差だったけど仲良かったがね

結婚相手が幼い場合、普通はそれなりに成長するまでは
肉体関係は持たなかったみたいだしな。
中には良識のないヤツもいたろうが…。

必ずしも毎月は載ってないよ
本人が描かねばならない部分が多過ぎるからな…

つーかカルルクの母ちゃん若けーよな
もしかしてまだ30代後半とかか?
孫4人も居るのに夫婦生活は現役だもんな

スミスのエピソードは花嫁泥棒への助走じゃないの

乙嫁の載っている雑誌は毎月じゃなくて2ヶ月に1冊の隔月ですよ。
それでもすごいけどね

現代の話でもないのにアグネス思考で抵抗感築いちゃう人はもったいないなあ。
3巻ヒロインは表情豊かなキャラじゃないからフラストレーション持たれるかもな、エマのように。

外国語を訳すと文語でも口語でもない不自然な文章に訳されるのはなんでだろ?

20でもういき遅れてるって台詞があったな
平均寿命どのくらいだったんだろうか

3巻は理解されにくいと思う。自分が異空間に放り込まれた感じ。
1巻あたりからあった子を成さなければ婚約ではないとか父親の絶対性なんかが
もろにでてくるからね
主要キャラ達もそれを当然のように受け入れていることと読者の感覚のズレが
あの世界では自分が異端であることを思い知らされる。
そうして深みにはまっていく自分がいる。あー続きよみたいw

エマは主人公の男の行動が余りに受け付けなくて最終巻購入はしなかったなぁ
読みはしたけど
今作は最後までお付き合いしたいもんだ

主人公の行動が嫌って事はもしかして7巻までしか読んでないんじゃ?
エマは8巻~10巻の番外編が面白い
そこからは脇役や新キャラの掘り下げが始まって、主人公はほぼ放置

この2人ほほえましくて好きだ
エマよりも好きだなー

民族衣装の描き込みが半端ない

うたぐり深いってのはティレケとかの姉弟達の事かな?
ハードカバーとか紙質クソな海外にしては気合い入ってて好感がもてます

>カルルクの家族を「疑い深い」
親族だろ。3話で出てくるウマク叔父の反応を言っていると思われる。

カルルクは12歳だけどしっかりしててカッコイイので違和感なかったな、それよりもアミルさん家が19世紀のロシア付近というのが嫌な予感がしてならない。続きが楽しみ。

乙嫁語りのトビラ表紙?の作画動画がどっかにあったと思うけど
それをこの人達にも見てもらいたいなあ

ゆとりのない絵で苦手なんだけど批判するとフルボッコにされそうだから黙っている。

>カルルクの母ちゃん若けーよな
12歳で結婚しててもおかしくないから、もし16でカルルク生んだとしたらまだ28歳だww

黙ってないやん
真性かまってちゃんw

※欄が… 予想通りに、年齢差を気にする外国人に喰い付き過ぎwww

私も年齢差は未読の時はちょっと気になったよ…
読み始めれば面白くてそんなのは気にならなくなったけどねw
むしろキャッキャウフフに萌えたw

二人のらぼらぼの過程を丁寧に描いているのに好感を持った
(展開が遅いともいえるが)

レビューでこの漫画をかなり気に入った事が分かるのが嬉しいね
>ペンの軌跡、インクの乗り、キャラクターの表情なんかでそれを知る事が出来るわ
良い事言いますな

森さんの作品は絵の一枚、線の一本に至るまで愛がこもってるのが伝わってくるんだよね。漫画がもうちょっと高くても画集的な感覚で買ってしまうかもw
かなり手とか酷使してて大変そうだけど、どうか身体を大事にしてこういうハイレベルの作品をもっともっと世に送り出して欲しいね。

カルルクと姉ちゃんが結構年の離れた姉弟っぽいので、
母ちゃんは30代の終わりくらいだな

「日本の漫画市場がこの10年で失ってきたもの」にワロタ

最近はこういう時代考証や背景舞台をマニアックに調べ込んで描く女性漫画家は希少になりましたね。
以前は、萩尾望都や池田理代子・竹宮恵子・王家の紋章の細川ちえ、シルクロードシリーズの神坂智子等、沢山いたけど、最近の漫画家はそういう人が少ないね。なんちゃってファンタジーばかりが散乱してる。
外国に対する憧れや好奇心が芽生えない世代になっちゃったのかな・・・

なぜ「女性」という思考になるのか不思議
漫画で歴史物や設定を煮詰めるようなもので出来がいいのはほとんどが男性作家の作品だろ?
例に上げてる萩尾望都・池田理代子・竹宮恵子・細川ちえ・神坂智子等も
現実的な描写となるとからっきし駄目だし悪い意味で少女漫画のファンタジーで誤魔化してる
でもファンタジーにしないと貴方みたいなのは喰い付かんのだろうなぁとも思った。

実際ハードカバーの画像見てみたけど、これぐらい気合入った単行本って最近の漫画じゃ珍しいから
本の装丁とか好きな自分としてはメチャクチャ羨ましい

>06-24 20:50

「時代考証や背景舞台をマニアックに調べ込んで描く漫画家」

歴史ものはスイート三国志しか読んだ事がないんですが、
男性漫画家だと最近でもそういう作品が多いんですかね?
最近あまり漫画を読まないので漫画事情に疎いんですよね~^^;

>萩尾望都・池田理代子・竹宮恵子・細川ちえ・神坂智子等も
> 現実的な描写となるとからっきし駄目だし悪い意味で少女漫画の
>ファンタジーで誤魔化してる

森薫は女性でしょ?男性作家には今でも時代考証や外国の諸事情を丹念に調べた様な作品は結構あるのは同意です。

70~80年代のネットも無い時代に外国を舞台にある程度のディテイルを盛り込んだものを描くのはた易いものではないが、そんな状況で、これらの女性作家は実際現地に何度も取材旅行したりして、その上で自分の趣味に沿った作品を作っている。
(其々の作品に対する個人的好悪また別の話)
しかし最近の女性作家のものは、本当に時代考証などは無縁の架空の世界のファンタジーばかりが散乱してるように見えるんだよね。

祖母を「意地悪」云々が誤訳だったとしても、
最後のあのシーンで難色を示したってのはやっぱり何か感性が違うな

あの祖母を出さないと話の流れと嫁の感情がおかしな事になるだろうに

乙嫁いいよね
嫁さん可愛い

>アミルはカルルクを口説こうとして失敗した
これはどこの事だろう?

3巻はスミスの話で興味がなかったけど、読んでみたら西洋(或いは現代人)との考えの違いが
エピソードを通じて感じられて非常に面白かった。
年齢差カップル(年下男子)といえば『ぼくの地球を守って』『オトナになる方法』『ディアマイン』と、
雑誌『花とゆめ』で続けて出てたね。

男性作家で歴史物というと、やっぱり戦記物や個人の戦いを描いたものが多いね
戦国・三国時代以外ですぐに思い浮かんだ最近の作品は
セスタス(古代ローマの拳闘士)
ヴィンランド・サガ(11世紀頃のバイキング)
ヴォルフスムント(オーストリアから独立直前のスイスのレジスタンス)
あたりかな

大体が戦いに主眼を置いてるから肉体(筋肉)や武器防具など装備品の描写と
知略・戦略・戦術理論には注力されてるけど、何気ない日常や恋愛を丹念に描く
作品は少ない(正直すぐに思い浮かばない)と思う

2巻で盛り上がって、3巻で戸惑う姿が想像できるな。
特に3巻あたりの感想とか読んでみたくはある。欧米ナイズされた恋愛感が
あればあるほど、ラストのスミスさんに感情移入してしまってやりきれなくなりそう。

御祖母さんを意地悪とか悪とか酷いなあ
むしろ1巻後半は胸がすくぐらい気持ちよかったのに

以前Youtube(だっけ?)で公開されてた
森薫の作画作業を外国の方々は見てるのかな?
あれは本当に凄かった……

最近だと、こういう時代背景を丹念に盛り込んで恋愛モノを描く女性作家というと、船戸あかりくらいしか思い付かんなあ……

>以前Youtube(だっけ?)で公開されてた
>森薫の作画作業を外国の方々は見てるのかな?

これやね
森薫「乙嫁語り」の現場から
http://www.youtube.com/watch?v=wfENoePp36o

海外の反応が気になるけど、
コメント無効に設定されてるんだよね

作画が気に入らないけど
ストーリーがまあまあ良いね~

こういうのよりドラゴンボールの方が遥かに外人も好みなんじゃないかな
やっぱり鳥山明が至高だよな

「至高」とか「神」とか安易に口にする奴って、結局その作品を通して自己アピールしたいだけだよね。

森薫氏の作画動画を見るなら、本人コメントありのこちらをお勧めしたい
http://natalie.mu/comic/pp/otoyomegatari

併せてこちらもどうぞ
「レッツ乙嫁クッキング! ~森薫と作るかんたんおいしい中央アジア料理~」
http://natalie.mu/comic/pp/otoyomegatari02

2巻が北米で出たらぜひ取り上げて欲しい
カルルクのかっこよさにどんな反応するかww

森薫さんは細かい模様を描いてるときに「私、生きてる!!」と感じるらしいですから
こんなに緻密な書き込みを苦とせず仕事にできてるんでしょうw

>アミルはカルルクを口説こうとして失敗したけど、それは彼女の欲望からというよりも
ゲルの中で服を脱いだシーンのことかな?
あれは性的な目で見てないからこそのシーンなんだけど(弟とお風呂みたいな)
欧米からすると誘ったように見えるのか・・。
だとすると「嫁心」が逆に理解しにくいかも知れないなー。

西洋でもそうだろうけど
昔の12歳くらいはもっと大人だっただろうな

欧米人てのはどうして自国と違う文化とかに否定的というか受け付けないんだろう?
やっぱり排他的なんだなー
マンガなんだから素直に楽しめば良いのに

>最後に盛り上げるために意地悪なワルな祖母を出したのはちょっと難色を示したいわね。

え…ええ?どこがワルだったのだろう…
むしろすごく優しさにあふれるシーンだと思ったんだが

欧米・キリスト教圏の人からしたら信じられないことがあるんだろうな

>漫画で歴史物や設定を煮詰めるようなもので出来がいいのはほとんどが男性作家の作品だろ?
例に上げてる萩尾望都・池田理代子・竹宮恵子・細川ちえ・神坂智子等も
現実的な描写となるとからっきし駄目だし悪い意味で少女漫画のファンタジーで誤魔化してる

お前挙げられた作家の作品全く読んでないだろ?

男は男は素晴らしい女は俺より劣っているはずという意識の中で矜持を保っているからな
彼らの言う冷静で理論的な意見は男を持ち上げ女を下げることだから
だからどこででも、何にでも難癖がつけられる

あえてマジレスすると、男性作家の作品と女性作家の作品では、テーマや表現において重きを置くところが違うと言う事を無視するからおかしな批評もどきになるんだよ。
それは想定する読者が何を求めるかというニーズの違いでもあるのにね。

50過ぎの劇画マンガで育ったオヤジだが
少年漫画こそ全てだと思ってたが間違いだった、このマンガの作家も進化してる、他の少年漫画の作家と同じようにな。
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